転職面接の自己PR 名回答・珍回答集~名回答の作り方~

序章.自己PRに見る成功する人・失敗する人

自己PRは、面接の最大のヤマ場と言っても過言ではありません。
内容は要点だけ押さえて答えれば良く、とにかく盛り上がることが一番大切です。
つまり、面接官に「興味を持ってもらう」「突っ込ませる」ことが出来れば、ほぼ合格します!!
ネタを振ってくれる面接官ならラッキーですが、かなりレアです。自分からいかに種を撒くかが大切です。

相手が一番「突っ込みやすい」のは、“面白い話”ですが作るのはなかなか難しいですよね。
では、どんな話なら突っ込みやすいのか?

転職面接が盛り上がるネタ トップ3とは

私がこれまで中途面接の場面で見てきた中で、自然に盛り上がりやすかったトップ3のテーマをお伝えします。

第一位!!! “失敗エピソード”

失敗話を深刻に話されると突っ込めないですが、“明るく失敗話”を話されたら色々突っ込みたくなりませんか?
下記2章でも説明しますが、失敗話は聞きたくなる重要項目の1つです。しっかり準備しておきましょう。

第二位!! “趣味の話”

マニアックなほど深めた趣味は、相手が興味を持っていなくても面白い話が自然と出来るものです。
面接の場で「趣味は何ですか?」と聞かれれば良いですが、中途面接ではあまりないので自分で機会を伺いましょう。
ネタ振りとして履歴書に「趣味欄」を仕込んでおくと、突っ込んでくれる採用担当者もいますよ。

ついでに役員や社長の趣味を聞けると次の面接ステップにも重要な情報をゲットできます。

第三位! “家族・ペットに関して好きなところや、尊敬している話”

尊敬しているところ、敬愛しているところを話すと、面接官にも好印象ですし、その家族やペットについて聞きたくなるので話が盛り上がりやすいです。
自分にはないところや、追いつこうと思っている家族の話などは自身のキャリアプランにも関係する話なので、非常に有効です。

あくまでプラス面を話しましょう。軽蔑している話や嫌いな点などは聞かされても良い気がしません。

いかがでしょうか?これらの話を正直に出来れば、場が盛り上がり「名回答」となること間違いなしです。
誰にも失敗することや変な趣味があったり愛があることは、面接官も知っていますので、あえてそこをつつくのです。

自分を正直にさらけ出せ!ちょっと盛っても良いけど

ネタのテーマは見えてきたと思いますが、最も大切なのは「自分を正直に出す」ことです。なぜなら、あくまで転職活動はマッチングだからです。

合格や、オファーをたくさん集めれば良いという訳ではありません。
自分の“人間臭さ”を出して企業とマッチするかどうかだけなのです。

元人事責任者として、こっそり教えますが、キャラを作ったり、仮面を被って面接に臨んでもすぐにわかります。

仮面を被っていても、採用担当者にすぐバレますし、仮に役者並みの演技力でごまかせたところで、半年以内に退職・・・と良いこと無く失敗道まっしぐらです。
自分らしさをしっかり発揮して、自分にマッチした企業で出会えるように活動していきましょう。応募先企業に合わせて嘘をついても良いことは全くありません。

珍回答となるのは、仮面を被った回答をしていること。

言っていることと実績が異なったり、言っていることが質問ごとにコロコロと変わったり、印象と言っている内容が異なったり・・・
自分が思っている以上に相手には滑稽に映ります。

仮面を被ったり、キャラを変えたりするのはお互いに百害あって一利なしです。仮面を被るのではなく、面接が盛り上がるようにすることは、「ちょっと話を盛ること(ちょい盛り)」です。

自分のキャラクターはそのままさらけ出して、盛り上げるために少し誇張する・・・そうすると自分とマッチする企業であれば、面接を通過するでしょう。

詳しくは、最終章でご説明します。
次の章からは、盛り上げるための前提となるテクニカルな、体裁を整えるための回答の作り方をお教えします。

1.自己PRは「経験・実績・スキル」と「仕事へのマインド&スタンス」を伝えよう

1-1. 「数字」と「働きっぷり」でアピールしよう!

応募先企業が面接で応募者に対してチェックしたいのは、「成果を出せるか」「社風と合うのか」の2点だけと言っても過言ではありません。
ですので、自己PRでは応募企業に対して、自分が“何が出来て”“どういう貢献が出来るか”をアピールする必要があるのです。

“何が出来て”“どういう貢献が出来るか”を話せるようになるには、自己分析と企業研究が欠かせません。
自分のことを客観視して、応募先企業とどういうマッチングがあるのか整理しましょう。

自己分析のヒントに無料で使える自己PRレポートもお試しください。

“何が出来て”“どういう貢献が出来るか”のポイントはずばり、【過去の経験・実績に基づく「数字」】と【自分の「働きっぷり」】です。

1-2. 「数字」の出し方は過去にあり!

過去の経験・実績に基づく数字=「経験・実績・スキル」のことです。
「経験・実績・スキル」とは職務経歴を中心にこれまで経験したことからアピールしましょう。

面接時によくいたのが、「~できます」といきなり言い切ってしまう人。聞いている人からすると、「ほんとかな?」と内心思ってしまいます。だ・か・ら、「数字」にこだわりましょう。

例えば、
「人が気づかないところに問題意識を持って、業務の改善をすることができる」ということをアピールしたいとしましょう。
言葉だけでしか表現出来なさそうですが、これも「数字」で後押しすることが大切です。

「営業会議で部長から指示が出た時に、12人の営業マンが個人解釈をすることで毎回1週間程度ロスタイムがありました。それを事前に、私が部長からヒアリングし資料に起こすことで部長の意図が明確に伝わるようになり、即座に適した営業活動ができるようになりました。」

「1週間×12名分の時間短縮」という数字を付け加えることで信ぴょう性とその影響力が伝わりますね。

1-3. 「働きっぷり」は自分の立ち振る舞い方

自分の働きっぷり=「仕事へのマインド・スタンス」のことです。

言葉だけ見ると難しく感じるので、早速例を見ていきましょう。

「部署を横断したプロジェクトに参加し、完遂した」というエピソードがあったとしましょう。
しかし、これだけではどんなマインド・スタンスを持っているのか採用担当者にはわからないのです。

この1つのエピソードで2人の例を出してみましょう。全然違う2人ですが、それぞれに魅力があります。

【例1.】
会社からプロジェクトリーダーに指名され、5名のメンバー集めから始め、プロジェクトが止まりそうな時には部署の垣根を超えて話をつけ、メンバーが迷った時には助言してプロジェクトを完遂した。

素晴らしい実績ですね。このエピソードからは、会社からの期待感やリーダーシップ、問題解決力や外交性・社内調整力が伝わります。

しかし、リーダーで無ければ自己PRにならないわけではないのです。その例を見てみましょう。

【例2.】
公募された部署横断プロジェクトに手を挙げて参加し、リーダーが迷っている時には客観的な視点から情報を提供したり、会議の場ではファシリテーターとして進行役として結論までの誘導を行いました。

いかがでしょうか。リーダーでなくても十分に仕事への取り組み方が伝わりますよね。このエピソードからは、積極性、広い視野、献身性、仕切り屋であることが伝わります。

決して、日の当たる役割だけで仕事は成り立っていません。普段日の当たりにくいことでも、自己PRではスポットライトを浴びせてみましょう。

2.面接時の自己PRに関する質問とGOODな回答とは

2-1. 「自己PRをお願いします」とは、ほとんど言われない

中途採用シーンで、実は採用担当者から「自己PRをお願いします」とは滅多に言われません。10%を切るくらいの割合です。

しかし、面接で自己PRについて聞かれないわけではありません。あの手この手で言葉巧みに質問してきます。

次の章から、実際に使われる質問例を出しますので、きちんと準備して対策しておきましょう。

2-2. 転職の面接で自己PRに関する質問と回答例とポイント

採用担当者の自己PRにまつわる質問は、メイン6つです。
ストレートな質問もありますが、わかりにくい質問も多いため準備が大切になります。自己PRの質問を逆転のチャンスに変えましょう。

自分の仕事へのマインド・スタンスがわからない人は、自己PRレポートを使うのがおすすめです。強みや課題が客観的指標となってわかります。

また、自力で頑張りたい人は、下記の中から自分に当てはまりそうなワードを3つ以内で選んでみると、キャラクター設定がしやすいですよ。

楽観性、責任感、柔軟性、変化対応力、洞察力、傾聴力、巻き込む力、推進力、リーダーシップ、協調性、献身性、決断力、継続力、改善力、チャレンジャー精神、マルチタスク処理能力、計画性、設計力(構築力)、独創性、熱意、素直さ、ストレス耐性、好奇心、行動力、誠実性、創造力、深く考える力、積極性、成長意欲、達成意欲、正確性、スピード感、慎重性、社交性、粘り強さ、安定感
質問1 自分の強みは?長所は?
ポイント

「仕事へのマインド・スタンス」だけを聞いているようで、「経験・実績・スキル」の実例も含めて成果を出せるかを確認しています。

自分の強みや長所だけを言葉で伝えても伝わりません。これまでの経歴から仕事や業務に関する実績や成果に基づいたエピソードを話しましょう。その上で、自分が応募先企業に対してどのような貢献が出来そうかまで言えるとバッチリです。

<回答例>営業職
私の長所は、柔軟性です。前職がスタートアップ企業だったため、変化の激しい社風で、営業先の担当エリアが横浜エリアと決まっても、あまり芽がないと社長が判断すると翌週には千代田区に変更になったりと、ひっくり返ることが日常茶飯事でした。営業として社内にいることは禁止されていたので、外回りの移動中に、エリアの情報収集をしながらアポイントを取り、何とか一日5件の商談をしておりました。

質問2 自分の弱みは?課題は?
ポイント

自分に対して課題感を持っているかどうか、そして課題解決に向けて適切な手を打っているかどうかを確認しています。

「仕事へのマインド・スタンス」に繋がる質問です。弱みや課題の内容そのものでNGワードはありません。きちんと課題に直視して取り組んでいる姿勢を伝えましょう。
就職活動でよく使われる“長所の裏返し”を短所として伝える小手先のテクニックは恥をかくだけなので止めましょう。
また、「短所は特にありません。」は最悪です。自分に課題感を持っていない=成長意欲がないと見られてしまいます。

<回答例>
巻き込む力が弱いと思っています。どうしてもスピードを重視して自分で処理してしまうことが多く、社内で他メンバーをうまく巻き込めていませんでした。最近は部署内でも相談してお願いしたり、関連した他部署の人にも声をかけるようにして、より多くのタスクが回せるようにと意識しています。

質問3 周りからどういう人と言われますか?
ポイント

客観的な自己評価軸を持っているか、そして受け入れる素直さを持っているかを測るのと同時に、あなたの強みを確認しています。

強みの中でも「仕事へのマインド・スタンス」に特化した質問です。この質問の時は、考えたフリをして少し間を空けてから答えましょう。間髪入れずに答えると“用意してきた感じ”が出てしまい、話の内容が一気にうさん臭くなってしまいます。
また、強みを聞いた後であえてこの質問をしてくる人事もいます。同じ内容でも良いですし、少し単語の表現を変えて(例えば、柔軟性⇒変化対応力のように)も良いです。全く違うワードを出してしまうと、「他人からの評価を受け入れていない」と取られる可能性もあるので、風呂敷は広げ過ぎないように。

<回答例>
周りの人からは、誠実だと言われることが多いです。お客様との納期や友人との約束を守るように意識しているため、そのような評価を頂いているのかと思います。お客様との納期については、どうしても難しい場合は早めにお客様に伝えることも意識していました。

質問4 あなたにとって仕事とは何ですか?仕事のやりがいをどんな時に感じますか?
ポイント

具体的なエピソードとともに仕事へのマインド・スタンスを話しましょう

これも「仕事へのマインド・スタンス」をストレートに聞いてきています。マインドやスタンスだけを伝えても伝わりにくいので、実話も織り交ぜて伝えましょう。仕事に対して前向きに取り組んでいる姿勢を自分のキャラクターと合わせて伝えればOKです。

質問5 失敗経験があればエピソードを教えてください。
ポイント

自分の立場を明確に。全て自分がポイントだったことを伝えて

冒頭にもお伝えしましたが、失敗エピソードは応募者としては、一番盛り上げ易い項目ですし、採用担当者としても腕をまくる、面接の中でもハイライトシーンの1つです。

あくまで“自分”の話に出来るかが勝負の分かれ目です。
1.なぜその失敗が起こったのか、2.どう解決したか、3.その後の自分への教訓の3点を“自分”を軸にして必ず盛り込みましょう。

1も2も自分との接点を見いだせていない人を多く見てきました。

例えば、「自分は早めに社内稟議を出していたが、なぜか時間がかかりお客様を待たせることになり、発注が取り消されそうになった」など典型的です。
こんな話をされてもマイナスでしかないことわかりますでしょうか?あくまで自分の失敗エピソードにしなければ意味がないのです。“自責の念”が重要です。
採用担当者からするとこれも「珍回答」なのです。

このエピソードを名回答にすると・・・

<回答例>
「発注をもらってから社内稟議に出したところ、自分が思っていた以上に時間がかかり、発注が取り消されそうになりました。お客様にはお詫びをし、同時に少しでも早く稟議が下りるように社内の各部署に駆け回り事なきを得ました。その経験以来、口頭で発注がもらえそうなタイミングで先に社内稟議を出し、発注のタイミングですぐに納品できるようにタイムスケジュールが出来るようになりました。」

という感じです。

話の起点を自責にするか他責にするかで印象も、話の主旨も大きく変わってきます。失敗話は必ず“自責”で話しましょう。

質問6 仮に入社されたら当社で何ができそうですか?
ポイント

企業側の目線で、経験・スキル+スタンスで即戦力をアピールしましょう

第二新卒であれば即戦力という訳にはいきませんが、業界未経験であれ中途採用して迎え入れる場合は「即戦力」を応募先企業は期待しています。
多少自信がなくても、即戦力となることを経験・実績を元にアピールしましょう。

きちんと準備していれば、問題なくクリアできる質問となります。

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3-1. 未経験での転職や第二新卒で「経験・実績・成果に自信がない・・・」

大丈夫です。安心してください。
業界未経験なことや、第二新卒であることは、書類選考の時点で採用担当者も知っていることです。つまり、「実績や成果がほとんどないことは知っている」のです。

ですから、無理に経験や実績・成果やスキルなどをアピールすることは止めましょう。滑稽に映るだけです。
あえて、業務上の実績を聞かれたら答えれば良く、メインは「仕事へのマインド・スタンス」といったキャラクターを全面的に押し出していきましょう。

3-2. 「何をアピールすれば良いの?」経験職種ごとにご紹介

個人ごとに異なる強みもあると思いますが、ぶっちゃけた話、採用担当者としては先入観含めて、経験職種ごとに期待したい強みもあります。
言える範囲で、下記職種の人は、当てはまる強みあれば、参考にしてアピールしてください。

◆営業職・・・達成意欲、行動力、責任感、社交性、計画力
◆事務職(営業事務含む)・・・正確性、献身性、継続力、改善力、協調性
◆販売職(サービス含む)・・・社交性、成長意欲、積極性、熱意、傾聴力
◆看護師・・・献身性、マルチタスク処理能力、変化対応力、スピード感、傾聴力

3-3. 「結局、自己紹介と自己PRの違いは何なの?」

面接における役割は、自己紹介は面接の冒頭に、自己PRは一度職務経歴を話した後の中盤に質問されることが多いです。
そのため、自己紹介は「つかみ(アイスブレイク)」、自己PRは「メイン」という位置になるため4章にある3つのポイントをきちんと抑えましょう。

自己紹介と自己PRの内容の違いなど、詳しくはコチラをご参照ください。

3-4. 「志望動機との違いがわからない・・・」

簡単に言うと、自己PRは自分の現在の話、志望動機は自分の未来の話とそこに会社とのマッチ度を合わせた話になります。

自己紹介、自己PR、志望動機とありますが、自分のことをじっくり語れるのは自己PRです。
盛り上げるための準備をしましょう。

詳しくはコチラをご参照ください。

3-5. 「履歴書や職務経歴書への書き方は?」「そもそも書いた方が良いの?」

履歴書や職務経歴書といった応募書類に、自己PRを書く必要はありませんが、書けるのであれば書いた方が良いでしょう。
履歴書に欄があれば履歴書でも良いですが、職務経歴書に書いてある方が多いです。

ただし、経験や経歴・スキルのアピール力が不安な人や未経験業界・業種への転職を考えている人、第二新卒の人は、なるべく書きましょう。
経験や実績で判断出来ない場合に、書類選考において重要な一押しになります。

詳しくは、職務経歴書への自己PRの書き方の記事を参考にしてみてください。

3-6. 「面接の時に、履歴書と職務経歴書に書いた内容と違っても良い?」

全ての信ぴょう性が下がるので、応募書類(履歴書、職務経歴書)に記載した自己PRと、面接での自己PRの回答内容は合わせましょう。

ですので、面接準備の前に応募書類作成の段階で自己PRの内容を固めるべく、しっかりと自己分析をしておきましょう。
とは言っても1人でやる必要はありません。相談できる友人や同僚、先輩・後輩などに聞いてみると参考になりますよ。客観性を持たせたいのであれば、キャリアエージェントに相談してみるのも1つです。

どうしても、記載した内容と異なる内容を面接の時に伝えたいのであれば、
「応募書類には、~と記載したのですが異なるアピールをしたいのですがよろしいでしょうか。」と一声掛けてから話しましょう。

4.自己PRで盛り上げるための重要な3つのポイント

1章からテクニカルな話をしてきましたが、いかにキレイに回答出来ても合格とはなりにくいのが現実です。
序章でお伝えした通り、名回答を作りだし、合格を勝ち取れるのは“盛り上がるかどうか”です。

話のネタの作り方を序章で簡単にお伝えしましたが、それ以外の非言語(ノンバーバル)の盛り上がる三大要素をここでお伝えします!

※面接でのノンバーバルの印象形成については転職面接はこれで完璧!基本的な日程調整やマナー・服装とはの3章を参考にしてみましょう。

4-1. 熱意を出して、盛り上げろ

志望動機ほどではないにしても、熱意は大切です。
自己PRは、企業へのアピールが目的ですから、言葉の中身だけでなく非言語のノンバーバルと言われる要素も大切になります。
実は、面接官はノンバーバルの部分で会社への興味度合いも測っています。

自信や覇気が伝わるようにすることが大切です。

緊張すると目を合わせられない、声量を出すのが続かない、顔が赤くなってしまう、噛みがちになる・・・といった悩みを抱えている方、意外と少なくないのですが、“自信や覇気が伝わる”とっておきの方法を教えましょう。

それは、「言い切ること」です。

表面的に緊張するとおどおどしてしまう人は、言葉尻だけでも言い切ることで、自信があるように聞こえます。

「面接で緊張すると・・・になってしまう。」と最初に断ると精神的に少し楽になりますが、あとは自分が回答する時に言い切る!これで、熱意は伝わりやすくなります。
「だと思う」など自信が無さそうに聞こえる言葉尻は止めましょう。

「わからない」という回答は、実はNGワードではありません。わからない時は、はっきりと「申し訳ございませんが、わかりません。」と答えることが出来れば、相手も自信を感じるものです。

4-2. 1回の回答時間は1分から3分で。5分は長くてNGに

熱意を勘違いして、自分のことを長く話す人が稀にいますが、これはNGへの道まっしぐらです。

会話が盛り上がるポイントは何でしょうか? -それは話のラリーが続くことです。

誰でも一方的に話されて聞かされる方は疲れて、うんざりしてきます。ポンポンポンとテンポ良く会話が成り立つとお互いに話していて楽しくなります。
その目安が、1~3分ということです。

質問に対して5分も話されると、興味がわいた話でも「もういいや」という気持ちになるので注意しましょう。

4-3. 嘘はつかずに、ちょい盛りがおすすめ

序章でも触れた通り、
応募先企業に合わせて嘘をついたり、仮面を被ったりするのは絶対にやめましょう!

企業研究して、応募先企業のことを調べて、どんなキャラクターが良いのか推測してそのキャラを演じる・・・
苦労を他人よりも百倍して、失敗への道まっしぐらです。ま・さ・に「骨折り損のくたびれ儲け」なのです。

改めて、それは何故か??
元人事責任者として、声を大にして言います。

◆採用担当者にあっさりバレて、全てが珍回答になる
◆仮に素晴らしい演技力で採用となっても、長続きせず半年以内で退職となる

やるべき大事なことは、キャラを変えることではなく、面接が盛り上がるための“ちょい盛り”です

採用担当者にバレて珍回答になる!?

こっそり教えますが、実は嘘をついていたり、キャラを作っていても面接の時間でわかります。

30分~1時間という面接時間の中で、自己紹介に始まり、過去・現在・未来について根掘り葉掘り聞くのですから、必ず話の辻褄が合わないシーンが出てくるのです。

そうなると、珍回答の連発に見えるのです。
例えば、営業で毎年予算達成率が95%前後・・・で「私の強みは達成意欲ですっ!」 -もう滑稽でしかありません。ー

無理に応募先企業に合わせる必要はないのです。
自分の予算達成率が、毎年95%前後でも、見方によっては「粘り強く営業活動し続けた」とは言えます。

他にも
「プロジェクトに参加して中心的役割で、1年かかりましたが、無事成功を収めることができました!」
⇒で突っ込んで聞いてみると「リーダーではなく、1メンバーで市場調査を専任していた・・・」

最初から「自分」を出していれば魅力的な内容も、嘘から始まると内容も滑稽に聞こえますし、何よりも回答内容が全く信じられなくなります。

嘘をついて入社しても、会社も自分もツライ

嘘をついて入社したということは、会社から期待されていた実績や成果を残せる可能性が、非常に低いということになります。

もしくは、社内の人や社風と自分のキャラクター(仕事へのマインド・スタンス)がミスマッチということですから、いずれにしても長く続くわけがありません。

これだけ結末が明白でも、応募先企業に合わせて嘘をつきますか?

大事なのは“ちょい盛り” その極意とは

違いがわかりにくいかもしれませんが、嘘ではなく“ちょい盛り”はありです。
嘘や仮面と言っているのは、自分とは違う人格や、違う成果を表現することで、これはNGです。

ちょい盛りは、話を盛り上げるために、“少し誇張すること”です。

例えば、失敗エピソードで・・・

「顧客オリジナル商品について、先方からデザインが提出されるのが2週間遅れ、製造スケジュールまで後ろ倒しになり、3日の納期ズレを起こしそうに・・・
普段仲良くさせてもらっていたので生産管理や品質管理と直接話して、さらには離れた工場長とは電話でお願いして何とか納期に間に合わせてもらった。それからは、事前に顧客にもスケジュールを徹底してもらうよう交渉するようになった。」

という話。
十分聞き応えがありますが、あまり突っ込みようがなく「なるほど」「凄い」「壮絶でしたね」くらいの反応しか出来ません。

ちょい盛りで「数字」をいじる人がいますが、あまりおすすめしません。何故ならそれは、ばれやすいのとクセになりやすいからです。
この場合、「2週間」や「3日」という数字はリアリティを残す為にいじらない方が良く、ちょい盛りするなら下線部です。

普段から良好な関係を築いていたから直接話したり、電話だけで済んだのですが、

「顧客オリジナル商品について、先方からデザインが提出されるのが2週間遅れ、製造スケジュールまで後ろ倒しになり、3日の納期ズレを起こしそうに・・・
生産管理と品質管理の責任者は甘い物が好きなので、大好きなシュークリームを持ってお願いしたところ「今回だけだよ」と話しを聞いてもらい、離れた所にある工場には直接足を運び、工場長に土下座をしてお願いしたところ、生産スケジュールを組み直してくれ何とか納期に間に合わせてもらった。それからは、事前に顧客にもスケジュールを徹底してもらうよう交渉するようになった。」

という感じです。
誠実さがより伝わりやすくなるのと同時に、色々と突っ込みたくなりませんか?

根も葉もない誇張は“嘘”ですが、普段の社内の人との付き合い方の延長線上にある話なので“ちょい盛り”になります。

面白おかしい話でなくても良いです。例えば、

マイクロソフトのWordやExcel、PowerPointはいじれたけど苦手だった⇒時間外に訓練してバリバリ使えるようになった」

という課題克服の話は、前提のレベルをもっと下げてしまい

マイクロソフトのWordやExcel、PowerPointは、大学で習ったくらいで全く触れなかった⇒時間外に訓練してバリバリ使えるようになった」

にすると、どんな特訓をしたのか?どこまで使えるようになったのか?などグッと惹き込まれます。

強いところも弱いところも、良い所も悪い所も、すごい所も変なところも・・・全て自分をさらけ出して、自分にマッチした企業と結ばれるように自己PRしましょう!

転職の面接で自己PRだけでなく、全般的に心配!という方は【元人事責任者が教えます!】転職面接対策―質問・回答集から学ぶ極意―をご参照ください。