【元人事責任者が教えます!】転職面接対策―質問・回答集から学ぶ極意―

転職とは切っても切り離せない「面接」。

面接で何を聞かれるか、こんな質問にはどう答えればいいか、面接の前に知りたい!
そんな方のために、面接での質問の実例と、その回答から何を見ているかを元人事責任者が徹底解説します。

採用を勝ち取れる回答例と面接でのマナーを学び、不安をスッキリさせて面接にのぞみましょう!

1.自己紹介 -過去(これまで)の自分-

自己紹介では「職務経歴」と「行動理由」を話しましょう。時間は1分から3分まで。
5分ともなると長すぎてかえってマイナスになります。
ポイントは”ストーリー作り”。一貫性のある流れになるように作りこみましょう!

1-1. 自己紹介に関する質問例

Q1. 職務経歴をお話しください。
Q2. 現職(前職)への入社理由を教えてください。

※ 回答例は「[転職面接「自己紹介」で話すべきポイントと伝え方 元採用責任者が徹底解説](./1993.md)」


2.自己PR -現在の自分-

自己PRでは仕事における自分のマインドやスキルを中心に、転職先でも活かせる実績や経験を絡めてアピールしましょう。
職務経歴書への記載だけでなく、面接でも自信を持って語れるよう、事前の自己分析は入念に!

2-1. 自己PRに関する質問例

Q1. 周りの人からあなたはどういう人だと言われますか?
Q2. 仕事のやりがいはどんなときに感じますか?
Q3. 失敗経験があればエピソードを教えてください。   ・・・など

※ 回答例は「[転職面接の自己PR 名回答・珍回答集~名回答の作り方~](../howto/2223.md)」へ


3.志望動機 -将来(これから)の自分-

志望動機では、自分が「転職先で手に入れたいもの」を、なぜそれを手に入れたいのか(”内発的動機”)とどう手に入れようとしているのか(”行動事実”と”転職先の特殊性”)と合わせて話しましょう。
転職先の企業研究はマスト。退職理由との一貫性も問われるため「道筋」を描くように作りましょう。

3-1. 志望動機に関する質問例

Q1. 今回の転職先選びの基準は何ですか?
Q2. 当社でどのようなことがしたいと思っていますか?
Q3. 他にどんな企業・業種に応募していますか?

※ 回答例は「[実は簡単!面接での志望動機の伝え方3つのポイント](../howto/2158.md)」へ


4.退職理由(転職理由)は自己PR・志望動機と連動させて

退職理由も、自己紹介・自己PR・志望動機と絡めて面接で必ず聞かれるので整理しておく必要があります。
退職理由の中身そのものももちろんですが、特に自己PR・志望動機と連動させることで、一連の行動の一貫性を示すことが非常に重要になってきます。
前職の悪口だけにならないよう、自分がした工夫や努力を合わせて話せるようにしましょう。

退職理由(転職理由)に関する質問例

Q1. 現職(前職)を辞めようと思ったきっかけはどんなことでしたか?
Q2. いつから転職活動を始めましたか?

※ 回答例は「[面接での退職理由の伝え方 元採用責任者が教える回答の注意点と3つのコツ](../howto/2446.md)」へ


5.逆質問 ―「何か質問はありますか?」と聞かれたら―

面接の最後に、採用担当者から聞かれる「何か質問はありますか?」――― これがいわゆる「逆質問」です。
逆質問は、そこまでの受け答えで自信を持てなかったとしても質問次第では展開をガラっと変えることもできる重要な局面。
「特にありません」だけは絶対にNGです。逆質問はチャンスと捉えましょう。

※ 評価される逆質問の例は「[転職面接を勝ち抜く逆質問―質問例から学ぶ必勝法―](./2324.md)」へ


6.最終面接 ―社長・役員が知りたいこと―

最終面接では多くの場合、社長や役員が登場します。
このクラスになると、応募者の能力やスキルよりも企業とのマッチングが大きな評価軸になります。
人物面重視の会話になる大事な最終局面。自己PRに磨きをかけ、効果的な逆質問も準備の上臨みましょう。

6-1. 社長・役員からの質問例

Q1. 当社にどのような印象を持っていますか?
Q2. オファーを出したら当社に決めますか?


7.事務的な質問は企業の情報収集が目的

企業側は応募者についての情報をより多く集めるため、事務的な質問を投げかけてくることもあります。
これらの質問にはっきり答えることができないと、採用プロセスにも影響があるため、はっきり自分の意向を答えられるように準備しておきましょう。

7-1. 事務的な質問例

Q1. 現在の年収と、入社後の希望年収は?
Q2. 入社可能時期はいつになりそうですか?


8.日程調整・服装その他マナー全般

面接を乗り切るには質問に対する回答や逆質問対策だけではまだ足りません。
特に印象形成は企業からの評価を大きく左右します。面接の流れや必要なマナーを事前に把握し、気持ちに余裕をもって面接に臨みましょう。

8-1. 面接についてよくある質問Q&A

Q1. 企業とメールのやり取りをするときに署名は必要?日程調整はどうすれば?
Q2. 面接当日はどんなスーツを着るのが正解?
Q3. 選考を辞退したいのですがどうすればいいですか?

※ 面接のマナー、印象形成については「[転職面接はこれで完璧!基本的な日程調整やマナー・服装とは](./99.md)」へ


9.業種・会社規模別の質問例

9-1. 営業経験者に対する質問例

Q1. 部署(チーム)は何人ですか?
Q2. 顧客リストはどのように作りましたか?
Q3. 「これは」と誇れる実績のエピソードを教えてください。 ・・・など

9-2. 営業未経験の場合の質問例

Q1. 営業に対するイメージを教えてください。
Q2. 営業で活かせるスキルや強みは何ですか? ・・・など

9-3. 大手企業の面接での質問例

Q2. 現職(前職)では社内でどのような存在でしたか?
Q3. 全国転勤は可能ですか? ・・・など

9-4. 中小企業の面接での質問例

Q1. 当社のビジョンをどう感じますか?
Q2. 当社にどんな風を吹き込めると思いますか? ・・・など

9-5. スタートアップ・ベンチャー企業の面接での質問例

Q1. 残業や休日出勤はできますか?
Q2. 部署や役割を超えて働きかけることは得意ですか?エピソードは? ・・・など


10.応募者の属性別の質問例

10-1. 女性に対する質問例

Q1. 結婚された場合/お子さんができた場合はどうしたいですか?
Q2. 何歳くらいまで営業職で働けそうですか? ・・・など

10-2. 応募職種が未経験の場合の質問例

Q1. これまでのスキルで活かせそうなものはありますか?
Q2. この業界に対してどのようなイメージをお持ちですか? ・・・など

10-3. 第二新卒・既卒に対する質問例

Q1. 就職活動はどのように活動しましたか?
Q2. (新卒で入社した会社について)同期は何人で、何人残っていますか? ・・・など

10-4. 20代後半から30代前半向けに対する質問例

Q1. どのような30代を送り、40代、50代と経るイメージを持っていますか?
Q2. 新入社員が配属(入社)したときに、どのように接しましたか? ・・・など

10-5. 30代後半向けの質問例

Q1. マネジメント経験はありますか?何人の部下がいましたか?
Q2. 部下に接するときに心がけていることはありますか? ・・・など

11.転職の面接に関するよくある疑問・質問

Q1.自己紹介と自己PRの違いは?
Q2.趣味の話をして良いのか?
Q3.転職回数が複数の場合は全て説明するのか?