ハイクラス人材が考えるべき転職のタイミング

carrer_banner-02

経営幹部や事業責任者など、組織を率いるリーダーとしてのハイクラス・ポジションを目指す人材にとって「どのタイミングで次のフィールドを選択すべきか」という意志決定は大きな課題となります。スターリーグでは、組織の人的課題に取り組んできた企業人事や人事コンサルタントとしての知見をもとにハイクラス人材にとっての転職のタイミングの最適解を導き出します。

転職をすべきなのか?現職にとどまるべきか?

コンサルタントへ持ち込まれる相談の中に「いま転職をすべきなのかを判断するための材料が欲しい」というご要望が多くあります。

現在のポジションを評価するためのポイントは、成長機会として不足がないかをチェックすることです。きっかけをつかむためにも下記のチェックリストに該当していないかどうかを定期的に確認しておくことをお勧めします。

  • 業務は順調に実行できているが、どこかこなすだけで成長実感が伴わない
  • より広範な役割を責任もって全うしたいが、上位ポジションが詰まっている
  • 組織内で順調にキャリアアップしているが、自身が成し遂げたいこととのギャップを感じている
  • 組織の成長スピードが、自身の成長スピードよりも遅いと感じる
  • 知的欲求が満たされず、MBAや資格取得に目が行ってしまう

キャリアアップのきっかけをつかめるかどうかは、客観的に自身の状況を判断する力を持てるかどうかにかかっています。上のチェックリストは、人が行動を起こすきっかけとなる『動機』のサインを判定する物さしとなります。

動機には大きく分けると外発的動機と内発的動機がありますが、このような問題意識が潜在的に生じているとき、自身の成長欲求や知的欲求といった内発的動機によって起きるサインを示しています。キャリアにとって重要なのは報酬や就業条件といった外発的動機よりも、内発的動機なのです。

組織が個人のキャリアに寄り添うことが難しい時代へ

かつて経済が飛躍的に成長していた環境下では、組織の成長につれてそれぞれのビジネスパーソンに対しても成長機会が適度に提供され、終身雇用も成立してきました。

しかし、先行きが不透明な現在の低成長経済では、大手企業もまた成長が鈍化してきているため、すべての企業が個人に充分な成長機会を与えることは難しくなっています。

また、そもそも組織は、上司部下の人間関係なども前提にいれた配置転換や、組織構造上ポジションの絶対数が限られてしまうといった現実もあるため、適材適所を徹底しづらい事情もあります。

このように、個人のキャリアという観点から見れば、一つの会社で満足のいくキャリアを描いていくことは、より難しくなってきており、人材の流動化もより拍車がかかっていく時代に差しかかってきているといえます。

将来の目標設定と、現在の成長機会の評価がタイミングをはかるカギ

タイミングを逃すことによって生じる機会損失は、キャリアに致命的なダメージを与える可能性もあり、緩やかな成長プランを描いていては到底たどり着けないポジションを目指すハイクラス人材が抱きやすい危機意識の一つと言えます。

転職の判断は将来のキャリアの大きな分岐点となる可能性が高いため慎重かつ論理的な意志決定が必要となります。『転職のタイミングを考える』ことは、将来のキャリアを見据えたときに、”どの時点で、どのような仕事をして、何を得ておくべきなのか”という課題の解決に他なりません。そのため現在働いているフィールドにおいて

  • いま何を獲得できているのか?
  • 将来的に自身が求めているスキルやポジションの獲得機会はあるか
  • その獲得可能性は具体的にどの程度のもので、どのような前提が必要なのか

といったことをつねに整理していくことが、転職のタイミングを判断する大事な軸となります。