組織レポートで相性を測定・シミュレーション
「パフォーマンス分析」と「親密度クラスタ」は、分析ターゲットの主役人物がチーム内でどのような位置づけになるかを可視化するツールです。
パフォーマンス分析のグラフは、信頼性と活動スタイルの観点から、仕事の達成力を分析するツールです。
主役人物は大きめのドットで示され、他メンバーとの位置関係(値の大小・2点間の距離)を見やすく表示します。
基本的な読み方
X軸(横)の値は、目標の達成意欲や報酬・インセンティブへの欲求の度合いを表しています。
info組織目標を主体的に追求するチーム作りには、一定水準以上の発散型であることが求められます。
info極端な受動型(30未満)のメンバーはポジティブな感情を持つことに難があり、周囲からの働きかけで活動に導くことが難しい傾向にあります。
info一方で、80以上の高水準の発散型になると虚勢をはる傾向も強くなり、対人トラブルの発信源となる懸念もあります。
Y軸(縦)の値は、仕事の計画性・堅実さ・途中で投げ出さない責任感を表しています。
infoチームワークそのものの分担設計や、タスクの徹底など、仕事の基礎的な「きっちりやる」力を実現するには、一定水準以上の信頼性が求められます。
info極端に信頼性の低いメンバーは、物ごとを長い目(数日スパン)で見ることに難があり、「その場さえしのげれば良い」という態度に終始するため仕事が始まらない傾向があります。
親密度クラスタ
親密度クラスタのグラフは、対人スタイルと知的スタイルの観点から、チームとのフィット感を分析するツールです。
主役人物は大きめのドットで示され、他メンバーとの位置関係(値の大小・2点間の距離)を見やすく表示します。
基本的な読み方
X軸(横)の値は、新たな知識・外界の情報に対する意欲の度合いを表しています。
info適切な知的スタイルの水準は、業種・職種ごとに異なります。現在の自社の仕事にフィットしているメンバーの数値を参考にすると手軽に知ることができます。
infoグラフの左右に離れるほど、快適な情報量の水準が異なるため、話がかみあいづらくなる傾向があります。仕事の適切な水準に合わせて一定の範囲にまとまっている方が無難にチームワークを作れます。
Y軸(縦)の値は、対人距離感のソーシャル傾向、パーソナル傾向の度合いを表しています。
info極端にパーソナル寄り(30未満)のメンバーは、視線が自分に向く傾向が強く、チームワークを検討することが難しい傾向があります。とくに他メンバーとの距離感が大きい場合には、本人よりも周囲のマインドに影響を与える可能性が高くなります。
info逆に、極端にソーシャル寄り(80以上)のメンバーは、同調性が高くなりすぎるため主語が自分であることを見失う傾向があります。目標や原理・原則に沿った行動にブレが生じやすくなるため、リーダーには向きづらい面があります。