人物のリスクを見抜く注意報・警報機能

適性検査Decider®(ディサイダー)は、独自のレポート機能として7種の警報・注意報を分かりやすく表示します。該当するリスク注意報・警報はすべて表示されるため、キャラクターの傾向と面接時に確認すべきポイントが一目瞭然です。 また、該当する注意報・警報が何もなかった場合には、グリーンラベルが表示されます。
注意報・警報の表示例

7種の警報/注意報を解説

ちゃらんぽらん警報/注意報

「ちゃらんぽらん警報/注意報」は、責任放棄やごまかし、場当たり的な対応といったリスクを表示するものです。仕事上の問題挙動としては、以下のようなものが挙げられます。
  • 軽度の場合:ミスが目立つ、約束を守らない、説明を避ける、あきらめが早い、期限に間に合わない、言い訳が多い
  • 重度の場合:虚偽の説明をする、他人のせいにする、浪費ぐせがある、忘れたふりをする、終わったことにする、失敗が多くかんたんに投げ出す、事件が発覚するとふてくされる
長期の利益よりも短期の利害に強い影響を受けるため、仕事は全般的に「やらないで済ます方が得」と考えています。また、目標を達成できないことへの問題意識が低く、自然に負けグセがついている傾向があります。 短期単発で成果を明白に測れる仕事の方が適しており、計画性の求められる仕事やプロセスが曖昧になりがちな仕事ではトラブルが起きやすいと言えます。 関連指標の全般的な解説は、キャラクター解説「信頼性」を参照してください。

メンタル警報/注意報

「メンタル警報/注意報」は、うつ傾向・不安症・落ち着きを欠く神経質さといったメンタル不全リスクを表示するものです。仕事上の問題挙動としては、以下のようなものが挙げられます。
  • 軽度の場合:物ごとをネガティブにとらえる、ストレス性体調不良が多い、手がけたことのない仕事を避ける、横柄または卑屈、建設的な議論ができない、できない理由を探す
  • 重度の場合:日常的にイライラする、呆然とすることが多い、健忘症の頻発、話を聞けない、部下へのパワハラ、二面性のある人格
同一のストレス源であっても他の人よりも大きな不安を感じるため、活動する前から消耗しています。神経質な言動が表面に出てしまうタイプと、一見態度が大きく見える隠れ神経質タイプの両極端の類型があるため、面接時には注意が必要です。 関連指標の全般的な解説は、キャラクター解説「ストレス耐性」を参照してください。

石頭警報/注意報

「石頭警報/注意報」は、頑固さ・視野の狭さ・機転の欠如といったリスクを表示するものです。仕事上の問題挙動としては、以下のようなものが挙げられます。
  • 軽度の場合:見落としが多い、状況の変化に気づかない、報告・説明が雑、調べない、仕事を機械的な作業ととらえる、言われたことしかやらない
  • 重度の場合:変更を強く拒絶する、話し合いを拒絶する、主張が一方通行、危険を見過ごす
物ごとに対する連想の広がりが少なく、毎日変わりばえのしない安定的な仕事環境を好みます。 この注意報は、業種によっては必ずしもマイナスであるとは限らない点には注意が必要です。 仕事の変化が少ない労働環境では、むしろ石頭傾向がある方が定着しやすいと言えます。ただし、石頭傾向が強いほど情報や管理対象が増えることを嫌うため、店長・マネージャーへの昇格の際などに難点が出ます。 関連指標の全般的な解説は、キャラクター解説「知覚スタイル」を参照してください。

無気力警報/注意報

「無気力警報/注意報」は、やる気の欠如・向上心のなさといったリスクを表示するものです。仕事上の問題挙動としては、以下のようなものが挙げられます。
  • 軽度の場合:活動量が少ない、無関心、先送り傾向、機会を逃す、努力が続かない
  • 重度の場合:脈絡のない思考、当事者意識の欠如、最初からあきらめる、失敗の当たり前化
自己肯定感が低く、目的意識を持ちづらい傾向があるため、短期的な業績達成の困難にくわえて長期的な成長にも難があります。また、周囲からモチベートしようと働きかけても感受性の低さがネックとなり、変わり身の余地も少ないと言えます。 関連指標の全般的な解説は、キャラクター解説「活動スタイル」を参照してください。

コミュ障警報/注意報

「コミュ障警報/注意報」は、利己性の強さ・共感の欠如といったリスクを表示するものです。仕事上の問題挙動としては、以下のようなものが挙げられます。
  • 軽度の場合:不親切、疑い深い、ケチくさい、チーム成功の軽視、自己犠牲の忌避
  • 重度の場合:他人を犠牲にして自己の利益を図る、根深い猜疑心、金銭トラブル、裏切り行為、反社会的行動
自己の利益に結びつく場合に限って、他者とビジネスライクに付き合うことが可能で、"カネの切れ目が縁の切れ目"の傾向があります。 他人と協力せずに単独で進める必要のある仕事の場合には、コミュ障注意報はマイナスにはなりません。 関連指標の全般的な解説は、キャラクター解説「対人スタイル」を参照してください。

ジコチュー警報/注意報

「ジコチュー警報/注意報」は、欲求バランスの喪失や自分を大きく見せるといったリスクを表示するものです。仕事上の問題挙動としては、以下のようなものが挙げられます。
  • 軽度の場合:利害の有無で人付き合いが変わる、体面への執着と空虚な内面、一方的にしゃべり相手の話を聞かない、自慢がちでうざい言動、名刺交換で終わるコネ作り、地道な努力の軽視
  • 重度の場合:虚偽の人脈の吹聴、詐欺まがいの言動、露骨な金銭欲求、活動するほど出入禁止が増える、事実と異なる自慢
活動的でありすぎるがために、言行不一致が著しくなる点がネックです。他人を陥れる意図はなく実害はないケースも多いですが、チームや顧客からは嫌われがちです。 また、ジコチュー傾向の強い人物は、良く見せようという意識が強く、他の指標の結果も割り引いて評価した方が安全と言えます。 関連指標の全般的な解説は、キャラクター解説「活動スタイル」を参照してください。

言いなり警報/注意報

「言いなり警報/注意報」は、主体性の欠如や流されやすさといったリスクを表示するものです。仕事上の問題挙動としては、以下のようなものが挙げられます。
  • 軽度の場合:交渉の仕方が分からない、断れない、相手の感情に流される、最新の話題に染まる、立場がころころ変わる
  • 重度の場合:自分の主張がない、自社の主張を代弁できない、簡単にだまされる、空気を読みすぎて身動きが取れない
目の前の人に共感を示しすぎるあまり、場の状況に流されることが多く、場合によっては不可能なことを引き受けてトラブルになることもあります。仕事の定義がある程度明確な環境で、具体的な指示にもとづいて仕事を進めるポジションであれば問題ありません。 関連指標の全般的な解説は、キャラクター解説「対人スタイル」を参照してください。