外向性の低さは、活力に乏しいことを示す性格類型です。 「内気な」「おとなしい」「よそよそしい」「腰が重い」といったキーワードセットで表現できます。
ビッグ・ファイブは大多数の人がもっとも知覚しやすい軸です。外向性の低さを測るには、元気のなさ・消極性に着目することがポイントです。
会話のセッティング
外向性は、行動や物の考え方全般の活発さに表れるため、とくに話題を選ばず様々な面から読み取れます。しいて言えば、材料不足を感じた場合には以下のような追加質問が使えます。
- 中途採用であれば、仕事の話に関連づけて、外回りやデスクワークといった働き方に対するフィット感を質問するとヒントを得やすいでしょう。
- 新卒採用の場合は、活動的であるかどうかを直接質問するのが良いでしょう。とくに活動の種類は問いませんが、具体的な様子を聞きましょう。
活動の様子は、外向性のレベルに応じて対照的です。 外向性が高ければ社交的でじっとしていられない傾向が強く、逆に外向性が低いと一人でいることを好み何ごとにつけても腰が重い傾向が強まります。
判断ポイント
外向性はビッグファイブの5つの性格特性の中でももっとも分かりやすく、活発さに注目することで比較的かんたんに判断できるでしょう。
会話の内容だけでなく、表情や話し方の活発さなどノンバーバルな側面にも着目します。
外向性がどのような水準であるべきかはケース別に異なるため、採用職種ごとに判断してください。 多くのケースでは外向性が高いことを高く評価しがちですが、職種横断的に見ると外向性の高さと仕事のパフォーマンスにはそれほど相関がないことが分かっています。
一般的な職種では、活動量の多い職種には外向性が高めであること、デスクワーク主体では低めであることを参考に幅広くとらえて問題ないでしょう。
ただし、外向性が低いと思考にまとまりを欠く傾向があるため、抽象的な思考を求める一部の職種では適切な外向性の水準を見極めるようにしましょう。
⁋ 2020/02/23↻ 2024/10/29
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