現職では、法人向けソフトウェア製品のプリセールスを担当する営業マンとして、大阪支店のフロントで活躍されました。
当社コンサルタントが、ベンチャー企業からの用命で”マーケティングに潜在力のある20代半ばの若手層”を探す活動の中で出会いました。
諸星様は次の転職のキーワードとして、マーケティング分野に関心を持っていたことに加え、法人顧客に対するセールスマンとしてひと通りの振る舞いを獲得されていた点に魅力がありました。
キャリア面談のポイント
諸星様は現職の仕事に決定的な不満はないものの、「思ったよりも若手の提案を受け入れてくれる会社ではなかった」という入社前の印象とのギャップを日々感じられていました。
また、プリセールスという役割上、納品後のお客様の様子に触れる機会が少なく、自ら売っているソフトウェア製品がどのように顧客に役立っているのかが伝わってこない点にもやや味気ない面を感じていたと言います。
先輩の動向を見ているかぎり、この先数年は今のままの仕事が続くのだろうという見通しも気が晴れない一因になっていました。
コンサルタントの総合的な所感としては、成長人材によく起こる”足踏み感”に直面しているという印象があり、将来への指向が定まっていないとしても転職検討の好機と考えました。
チャンスを積極的に探す姿勢でジョブチェンジに成功
転職活動のテーマ設定は、人により具体度は様々ですが、諸星様のケースでは消費財マーケティングへの関心が高かったことから、同ジャンルから規模と業態の異なるいくつかの企業を受験する方針としました。
転職活動からフィードバックを得て、よりフィットする企業を探索することに期待をおきます。
最終的に選択されたベンチャー企業のほかに、大手メディア企業と中堅マーケティング支援企業の選考にも臨まれています。
活動の過程で20名規模のベンチャーへの転職意向が固まっていきました。
営業マンからマーケティング職への未経験転職は、思っているほど広くはないという点に理解が進み、「このベンチャー企業であれば未経験から第一線で活躍する主役コンサルタントになれる」という手応えをつかめた点が決定的でした。
一方で、企業側も諸星様のベースの素直さや地頭の良さ、対人能力の基礎レベルの高さを評価し、自社の世代構成のギャップを埋める存在として期待が高まります。
大企業からベンチャーへの転職では、細々とした不安がつきまとうことが多く、諸星様も一つひとつの懸念について当社コンサルタントを介して情報を集め、具体的に検討を進めたうえで、最終的に決断されました。
諸星様の転職活動の良かった点は、転職リスクを検討する際、つねに「転職しないリスク」にも光を当て、具体的に懸念しているポイントを積み上げることで総合判断できていた点です。
結果的に「ベンチャーに飛び込む」決断をされたわけですが、プロセスを振り返れば石橋を叩いているものです。
転職後は、顧客・幹部・同僚との”顔が見える”職場環境を得て、見習いコンサルタントとして活発に仕事に取り組まれ、自らの決断が間違いでなかったことを日々実感されています。