外向性(高)の面接チェックポイント

外向性の高さは、活力に満ち溢れていることを示す性格類型です。 「活発な」「話好きな」「にぎやかな」「明るい」といったキーワードセットで表現できます。

ビッグ・ファイブは大多数の人がもっとも知覚しやすい軸です。とくに外向性の高さはエネルギッシュさの度合いからほぼ自明でしょう。

会話のセッティング

外向性は、行動や物の考え方全般の活発さに表れるため、とくに話題を選ばず様々な面から読み取れます。しいて言えば、材料不足を感じた場合には以下のような追加質問が使えます。

  • 中途採用であれば、仕事の話に関連づけて、外回りやデスクワークといった働き方に対するフィット感を質問するとヒントを得やすいでしょう。
  • 新卒採用の場合は、活動的であるかどうかを直接質問するのが良いでしょう。とくに活動の種類は問いませんが、具体的な様子を聞きましょう。

活動の様子は、外向性のレベルに応じて対照的です。 外向性が高ければ社交的でじっとしていられない傾向が強く、逆に外向性が低いと一人でいることを好み何ごとにつけても腰が重い傾向が強まります。

判断ポイント

外向性はビッグファイブの5つの性格特性の中でももっとも分かりやすく、活発さに注目することで比較的かんたんに判断できるでしょう。

ただし、テンションの高い人の場合、「落ち込むことはないのですか?」という点は確認しておいた方が良いでしょう。 双極性障害(躁うつ、一般的にイメージされる鬱病とは異なる)の場合、躁状態のときにはとても活発になりますが、うつ状態で反動が来ます。

外向性がどのような水準であるべきかはケース別に異なるため、採用職種ごとに判断してください。 多くのケースでは外向性が高いことを高く評価しがちですが、職種横断的に見ると外向性の高さと仕事のパフォーマンスにはそれほど相関がないことが分かっています。

営業職では外向性が高いことは概ね好ましいのですが、インセンティブなどの条件が揃わないと機能しない可能性がメタ・アナリシスから示唆されています。

また、外向性が高すぎると情報のインプットや落ち着いて物を考えることが苦手な傾向が強まるため、抽象的な思考を求める一部の職種では適切な外向性の水準を見極めるようにしましょう。