20代転職から始まるキャリアアップ成功法

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学生の頃に漠然といだいていた「夢」や「希望」。忙しい日々のなかで思い出す機会も少なくなっているかもしれません。社会人になり、現実を知ってからもう一度描き直す具体的な夢と希望が「キャリアプラン」です。とくに年収800万〜1000万円超を目指す方にとって、20代後半から30代前半までの職業がその後の生涯年収を決める、人生でもっとも大事な選択の時期です。

終身雇用が崩壊し、会社が各個人のキャリアを考えてくれた時代はもう終わりました。「キャリア自己責任時代」のいま、適切なタイミングで適切な職業を選択することが何よりも重要になっています。日本もアメリカなどと同じように、要所の転職で成功してハイクラスな活躍人材を目指すことが人生の大きなポイントになったのです。

30代以降ハイクラス層の入口となる年収レンジは、800万円程度が目安になります。これは、一般的な企業では部長の一歩手前、課長職のエース級あたりがその水準となってきます。そのため、早い段階で自分に合った職種・業種に飛び込み、中間目標となる課長職に挑戦することが20代キャリアアップのポイントとなります。

20s-career

キャリアマップから分かるとおり事業責任者(部長職)へのルートには2つの選択肢があります。

1.営業職などを経由して人間的な魅力をみがいて組織を統率していく道(図中、オレンジのライン)
2.マーケターやコンサルタントなど明晰な思考力によって組織や顧客の問題解決を図る道(図中、グリーンのライン)

資格・スキルよりポータブルスキル

このように、ハイクラス人材として満足度の高い職業人生を送るためには、キャリアを逆算して考えることが大切です。

30歳前後で課長ポジションを獲得していくためには、新卒入社から3~5年のうちにコミュニケーション力を核とするポータブルスキルを獲得することが欠かせません。ポータブルスキルは「どの職場でも通用し必要とされる」ことから”ポータブル”と名付けられており、じつは資格や個別スキルよりも重視されます。

ポータブルスキルは、多数の関係者との折衝・調整、メンバーを育成する初歩的なマネジメント、仮説の立案・検証、プロジェクト計画・進行などの業務を通じて養われます。ビジネス実務経験の裏付けが必須であるため、20代の早い時期からこのような経験を積み上げられるポジションを獲得していくことが、必要とされる人材となる第一歩と言えます。

基礎づくりができた後は、自分自身のキャラクターや志向性によって磨いていく分野を選択してくことが必要になります。

  • 「成長=ベンチャー」だと思い、大手生保会社から転職したが想定していた機会が提供されず、入社半年あまりで転職を検討している(20代男性)
  • 30代半ばになり外資系コンサルティング会社から事業会社への転職を希望しているが年収面での折り合いがつかず転職できないままでいる(30代男性)
  • 転職後、ひたむきに仕事に取り組み、社内でも評価をされているが、社内に出産後の女性のロールモデルがおらず、制度面も整備されていないため不安を感じている(30代女性)
  • 大手メーカーでキャリアを積んできたなか30代前半で一度転職を検討したものの、マイホームの購入によるローンの関係で転職に踏み切れず現職にとどまった。ポジションが詰まっていた組織だったため、ポストを獲得できず、仕事の幅が広がっていない(40代男性)

これらは当社のコンサルタントがお会いしてきた方の中で象徴的な、キャリア形成にロスが生じた事例です。その多くは、企業に関する情報不足や、価値観の変化の予測不足、タイミングの問題など重要ながら見落としがちなポイントが原因となっています。

とくに、先手を打って転職できなかったことによる機会損失は自分一人で対処することが難しく、情報収集と自己分析によってキャリア現在地を確認することが何より重要です。

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